有利区間とは?6号機で必ず搭載されている仕組みを徹底解説

スロットは時代より様々な進化を遂げていますが、規制の影響で付けざるを得ないシステムも存在します。
それが「有利区間」と呼ばれるもので、どんなに上乗せをしても途中で終わってしまうような打ち手にとっては悲しいシステムですね。
そもそも有利区間とはどのような意味があるのか、そしてなぜ搭載する必要があるのかご存知でしょうか?
ホールではほとんどの機種が6号機になっているので、改めて有利区間について詳しく知っておきましょう。
有利区間とは?いつから始まった?
4号機・5号機ではこのような有利区間を設けられることはありませんでした。
この有利区間がシステムとして導入され始めたのが、5.9号機の時代からで検定基準が厳しくなったことにより搭載されたものです。
最初はこの有利区間の意味として、「ART抽選をされている区間のこと」を指しており通常区間・有利区間の移行を繰り返して有利区間中でないとARTが当選しないというものでした。
機種で言えば5.9号機の後期に出て一瞬で消えていった「アナザーゴッドハーデス-冥王召喚-」が分かりやすいでしょうか?
ハーデス-冥王召喚-(5.9号機) | ||||
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![]() |
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設定 | GG初当り | 機械割 | ||
1 | 1/737.0 | 97.4% | ||
2 | 1/740.9 | 98.3% | ||
3 | 1/744.6 | 99.3% | ||
4 | 1/749.6 | 104.4% | ||
5 | 1/752.7 | 105.7% | ||
6 | 1/756.1 | 106.8% |
こちらは純増2枚のART機としてそれなりの台数設置されていましたが、やはりネックとなるのは5.9号機特有の有利区間の仕組みで稼働は落ちる一方でした。
通常区間では黄7やチャンス役などを引いて初めてART抽選を行う有利区間に移行。
その有利区間内でCZなどART初当りを目指すということですが、まあARTも確率が重く中々当たりません。
そして有利区間には最大消化1500G、一撃2400枚というゲーム数と出玉規制までついているので、ARTが永遠と続くことはないということ。
どんなに派手な演出で上乗せを繰り返しても有利区間を走り切るとそこでARTが終わり通常に戻ることもあり、ユーザーからはかなり酷評でしたね。
流石に5.9号機として作られた機種で長く生き残っているものは少ない印象です。
6号機から有利区間の仕組みが若干変わった?
先程は5.9号機のARTをメインとして説明していきましたが、6号機ではAT機が解禁されたことにより有利区間の仕組みも若干ですが変更がありました。
通常区間・有利区間の移行に関して滞在比率が自由になったため、有利区間を多め、非有利区間である通常区間を短くすることで遊戯の大半を有利区間で回せるようになりましたね。
そしてAT機もART機に比べて高純増を実現できるようになったことから、有利区間内での天井も搭載できるようになったというわけです。
高純増や天井搭載など、勝ちを目指している人からすると嬉しいですが、それが悲劇の始まりになるとは思いませんでしたね。
Re:ゼロから始める異世界生活(6号機) | ||||
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設定 | 白鯨攻略戦 | 機械割 | ||
1 | 1/523.8 | 97.4% | ||
2 | 1/486.6 | 99.0% | ||
3 | 1/491.4 | 101.0% | ||
4 | 1/402.5 | 103.9% | ||
5 | 1/379.8 | 108.0% | ||
6 | 1/333.8 | 113.3% |
6号機でそれなりに人気が出た「リゼロ」は、純増が約8枚のAT機で2400枚の上限を完走させるのに、たった300Gしかかからない仕様になりました。
天井も最大777Gということで、朝から有利区間スタート⇒天井到達⇒300Gで2400枚完走という最大枚数を取れることも可能ですね。
ただ問題は、それだけATの出玉性能を高めたということは低設定だとまずATに中々入りませんし、天井到達しても「白鯨攻略戦」という小当りにしか突入しません。
道中でレア小役当選があるわけでもなく、通常時は今までの比べると暇で単純な作業となりました。
天井狙いや設定狙い目線で考えると、機械割が高い・消化スピードが早いことから優秀ではあるのですが、一般ユーザーからするとまあ楽しくないと思いますね。
他にも目玉機種の後継機など様々な煽りで導入されていますが、軒並み通路になり新台の初週にはすでに空き台だらけという現場を何度も目撃してきました。
5号機に比べると爆発力もなくなり、低設定の誤爆なども無いのでアピールするには中間設定・高設定をある程度使わないとどんどん回らなくなるのでホールも困っているでしょう。
これが有利区間搭載により起こったことで、今でも高純増の流れは止まっておらず作業するだけのスロット機種が増えてきているのは間違いありません。
有利区間はAタイプにも影響する?
Aタイプのようなボーナスを連打する機種に関しては、そこまで影響ないと思われそうですが、リアルボーナスにも規制がかかっています。
有利区間が搭載された理由にも重なる部分があるのですが、結局は短時間での出玉性能を落とすということ。
例えば500G以内にジャグラーでBIGが10連して3000枚近く出るということもホールではあり得ますよね?
そのような短期間で特定の枚数を越えるとNGという出玉試験も6号機になり厳しくなったのです。
有利区間とは別の考え方ですが、要は通常時は比較的コイン持ちが良いマイルドな仕様になり、一回のBIGで獲得できる枚数も減るという仕様ですね。
それでも1日打つことにより右肩上がりで数千枚プラスは見込めますし、逆に騙されることが無いので高設定を狙うにはやりやすいでしょう。
ただ何度も言うようにライトユーザーや普通に楽しんでいる常連さんなどがどう思うか?が重要ですからね。
5号機ジャグラーなど根強く人気で、低設定でも回されるからこそホールは還元してくれますし、低設定でも勝つときは勝ちますからそれでOKという人も多いです。
マイルドになり設定により忠実になることから、低設定なら敗率が高くなってしまい勝てないのではないか?という部分が一番心配ですね。
結局6号機ATがすぐ空き台になってしまう理由も、低設定を打っても勝てる可能性が低いからということではないでしょうか。
有利区間が撤廃されることはある?
そんな有利区間や出玉制限、全ては規制により決められていますので、それが緩和されることも当然あります。
ただやはり世間から見るとパチンコ屋への風当たりは強いですし、政治家でもパチンコ業界はいらないと思っている人も多いのは事実ですね。
カジノを建設するという計画の兼ね合いもあるでしょうし、難しいことは分かりませんが、ジワジワと規制で縮小させて来ている可能性もあります。
ただそんな中でも各メーカーは楽しめる台を作ってくれていますし、6号機でもAタイプや高設定なら全然楽しめるなと思っていますからね。
技術介入機が若干増えてきているのも個人的には良いなと思いますので、そこで差をつけて検定を通すようなやり方が主流になるかもしれません。
撤廃されると嬉しいですが、いくらユーザーが望んだとしてもコレばかりはお上の機嫌次第ですからね。
今出ている機種、設定されている機種の範囲内でいかに楽しむか、いかに勝ちを目指すかを考えるほうが良いかなと思います。
僕はプロとして長くパチンコ屋に入り浸り、今でも仕事をしつつも定期的に行くので、現状を受け入れて楽しみながら勝ちを目指すことはヤメないでしょう。