10万発も目指せる?一発台の仕組み・なぜ許されるのか

1回大当たりするだけで、通常よりも多くの出玉を獲得することが出来るのが一発台。
液晶がない羽根モノタイプに分類されるのですが、一発台は基本的にミドルタイプなどよりも獲得出玉が多いものに対して使われる言葉です。
1000円入れても全然玉すら入りませんし、それでももし入賞することが出来ると大きな出玉を獲得できるので夢のある機種と言えるでしょう。
今回はそんな大量出玉を獲得できる一発台を詳しくご紹介していきます。
一発台の特徴、歴史
一発台は、簡単に言えば「1玉でも入賞することで大当たり獲得すると、決められた範囲まで出続ける台」のことを指す言葉として使われていたようです。
基本的にパチンコ・スロットなど、現在では大当たり1回の出玉は決まっており、それが連チャンすることで合計して大きな出玉を獲得が出来る仕組みですね。
ですが一発台とは、そのような制限がなく、当たればホールが決めた上限まで出続ける、カジノで言うところのジャックポットに近い扱いをされていたようですね。
ホール側が予定している上限を設定しており、そこまではずっと出玉を獲得できるのが一発台の特徴とされていました。
特定の入賞口へ玉が一発でも入賞、もしくは大当たりの状態が獲得できれば、パチンコ店(ホール)の定める規定数まで出玉を獲得し続けることが可能なゲーム性を有する。
かつてのホールは、一般的に一度の遊技において獲得できる出玉に上限を設けており(これを「予定数」という)、遊技台の出玉が予定数に達した場合は打ち止めとなり、その台の遊技を終了するように定めていた。近年は、パチンコ台の形態が大きく変化したことなどから予定数を設定しない無制限営業が一般的である。
引用:ウィキペディア
このようにウィキペディアには記載されていますが、これが大きく規制され今の形に変わってきたのは2004年のことで、みなし機撤去により一発台は全て無くなってしまいました。
因みにここまでも基本的には釘を調整せずに一定の確率で抽選するようなパチンコが主流となってきたため、一発台とは言われていても、当たった際の上限は基本決められているものばかりになっています。
復活の兆しが見えた餃子の王将
CR餃子の王将 | |
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大当り確率 | 1/27.08 |
時短 | 1回転+保留 |
大当り出玉 | 約3800玉 |
2000年代は液晶がある普通機が主流となっていましたが、2009年の10月に導入された餃子の王将が、現在の一発台と呼ばれる走りになったことは間違いないでしょう。
大当たり確率は軽いですが、1000円でまず1回デジタルが回れば良い方で、もし当たることができれば約4000玉近い大きな出玉を得ることが出来ました。
また時短も5回転~6回転、デジタルの抽選を受けることが出来るため、もう1回くらいは連チャンする可能性もある爆発台ですね。
特殊な性能な故にゴトなどもあったようで、ホール側もかなり警戒して、全然回らない、数千円入れただけじゃ話にならないこともありました。
羽根モノに分類されているトキオなどは、1000円あれば結構回る、当たることもある甘デジに近いような形でした。
ですが餃子の王将はそもそも1000円あたりで全く回らないため、感覚的にはミドルタイプ以上にハイリスク・ハイリターンな台であったと言えるでしょう。
新たなジャンルが誕生!天下一閃の登場
CR天下一閃 | |
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大当り性能 | 2回1セット |
大当り出玉 | 約2250玉 |
餃子の王将みたいなデジタルがついたものは数台あったのですが、パチンコユーザーがかなり驚いたのはこの天下一閃の登場です。
羽根モノのように液晶、デジタルは一切搭載しておらず、V入賞することで実質約4500玉獲得出来る爆発力のあるスペックが出てきたのです。
この天下一閃がホールに導入されたのは2016年のことでしたが、尖ったスペックとして注目されました。
当然プロにも注目されたわけですが、その理由は、ホールの調整・寝かせにより1日で10万発出る報告もかなり多かったことからすぐに噂は広まりました。
大当り確率がなく、実質羽根モノと同じように調整次第で確率が決まるようなものですが、ちょっとしたミスでかなり大きな期待値が発生する状態だったのですね。
特殊なスペックで慣れていないホールが導入した新台初日など、ビックリするくらい出てしまうことがあったのです。
これが始まりで、このような一撃台のことを「一発台」と呼ぶ人も増え、どんどん導入される機種も増えてきたというわけですね。
特に新台が入る日には調整ミスを狙うプロも増え、実際に僕も何度か狙いに行き、大きな出玉を獲得出来たこともありました。
一発台は打つべき?回転数や寝かせの注意点
ではこれらの一発台ですが、ホールにある場合、軍資金に余裕がない限り触ることはあまりおすすめしません。
この理由は羽根モノにも言えることなのですが、単純に釘が厳しいと全く回りませんし、普通のパチンコの方がまだ運の勝負が出来るだけマシということになります。
釘を締めることはもちろんのこと、ひどいホールでは台の傾斜を分からないくらい奥に傾け、Vが入賞に入りにくくしているパターンなどもよく聞きますし、実際に入賞率をカウントすると分かります。
このような理由から、基本的には非常に分の悪い勝負をしてしまう最も負けに近いスペックと言ってもいいかもしれません。
まだデジタルの抽選の方が優しいかなと個人的に思いますし、試しに打ってみる程度でやめておくことをおすすめします。
特に熱くなりやすく、取り返すためにギャンブルを仕掛けるような人は、1万円だけ勝負などやってしまいそうですが、冷静に機種は選んでいくことをおすすめします。
因みにこのような一発台をわざと良調整にして集客するホールもあり、一時期は天下一閃だけでなく天龍・ライジンマンなど、旧イベント日に狙うプロ集団も出るほどでした。
もちろん現在では数年経っているのでホール側のミスも減りましたが、まだまだ新しい台が導入する初日には、楽しむことも出来ますし、ワンチャンス狙いに一発台を打つ最高の機会と言えるでしょう。
遊び目的なら全然あり
現代の一発台をご紹介してきましたが、勝ちを目指すプロとしては日常的に打つことはおすすめしません。
ですが友人と1万円勝負など並んで打つ場合なども夢がありますし、一撃狙ってみることも遊戯として楽しむには全然良いと思います。
結構パチンコ・パチスロ系の演者さん、YouTuberさんもこのような一発台を好んで打つこともありますし、やはりギャンブル性の高いものには惹かれるのも分かります。
ただキツい勝負をしていること、楽しんだ対価として、投資しても問題ないと考えて初めて打つことをおすすめします。
パチンコ・スロットは打つこと自体は楽しいですが、適当に打っていると1年間などで考えると必ず負けるようになってしまいます。
長い趣味として楽しむためにも、トータルでとんとん以上になるような、プロとまでは行かずとも、負けない立ち回りを身に着けることも大事ではないでしょうか。