パチンコ期待値と仕事量の違い知ってますか?正しい考え方・計算方法

パチンコで勝ちを目指していると必ず聞くことのある言葉、期待値と仕事量。
スロットメインで立ち回る際には、期待値のみを考えれば良いことがほとんどですが、パチンコはなぜ仕事量の計算が必要なのでしょうか?
今回はパチンコで稼ぐ、勝つことを目指す際に必要な考え方を詳しく解説していきます。
軽くでも計算出来るようになると、感覚的なズレを無くしてくれますので、ぜひ一度はしっかり理解して使ってみましょう。
長く勝つためには期待値が最重要
パチンコ・スロットで稼ぐため非常に重要なことは、期待値がプラスの台を打ち続けること。
良釘狙い・設定狙い・ハイエナなど様々な立ち回りはありますが、どれもすべては勝てる見込みの台を探して打つことをプロは永遠と繰り返しています。
この勝てる見込みのことを期待値と呼び、スペックや出玉性能などがメーカー発表から分かっている場合、すべて計算で割り出せます。
もちろん自分で計算せずとも、今では調べると計算してくれるサイトやツールなどいくらでもありますし、機種ごとに分からなければ調べるだけで答えが出てくる時代ですね。
この期待値は様々な意味で使われ、例えばスロットの設定6が3台中1台、絶対入る状況で8万円の期待値があるとしましょう。
残り2台は設定1で1日打つと期待値が-1万円で損する状態であったとしても、3回に1回でも設定6を回せることが出来るのであれば、設定1を打ったとしても合計して3日で6万円稼げる計算になります。
このようにイベントに参加して座った際の投入率で、自分が割に合う立ち回りをしているのか、参加期待値はあるのかなども考慮することが多いですね。
期待値に関してはスロットメインになってきますが、こちらでも詳しく解説をしていますので、まだ良くわからない場合はぜひ合わせてご確認ください。
⇒スロットで勝つための概念である「期待値」とは?考え方・計算方法・勝ち方を徹底解説!
期待値と仕事量の違い
では期待値と仕事量の違いですが、端的に言えば見込みと結果の違いとなります。
パチンコの場合は釘調整が重要になり、最初に見立てた回転数などを元にプラスである仮定を出しますが、正確には打ってみないと分かりません。
日当期待値が2万ある台を打っていると想定しても、回転数・出玉の削りを含めて計算すると、実は全然2万円に届いてないこともあるわけですね。
加えてパチンコはストローク・止め打ちなど細かい技術介入にも差が出るので、同じ台でも人によって結果は大きく変わってきます。
スロットで言うところのビタ押し・目押しに該当する部分ですが、例えばジャグラーシリーズだとそもそも機械割は適当打ちで算出されており、チェリーをしっかり狙うと機械割は上がります。
それに対してパチンコは出玉面で増やせない・減らさない努力をしないと見込みの期待値が下がる一方なので、かなり損することが多いのです。
ですので多くのパチプロは、自分が打った台の勝ち負けを気にするのではなく、回転数や獲得出玉をしっかりと計算して、仕事量は稼げたのかを把握して立ち回ります。
当然ですが、数回同じ状況で打ち続けてブレがないのであれば、それがそのまま稼げる期待値と考えて、稼働に組み込むか考えていきます。
仕事量を計算する5つの要素
スロットの場合は設定ごとの機械割が公表されているため、1日回した回転数さえメモしておけば1日の仕事量は簡単に分かります。
天井狙い・遊タイム狙いなどはよほど浅めから狙わない限りは、削りや回転数などをわざわざメモしなくても問題ないことも多いですね。
ただしパチンコを1日打って勝つためにはその日のデキを計算するために、必ず把握しておくべき5つの要素があります。
慣れると特に難しいことはありませんが、最初は細かい事までしっかりと把握しておくことをおすすめします。
・トータル確率
・獲得出玉、ラウンド数
・1000円あたりの回転数
・1日の通常回転数
・持ち玉比率(非等価)
パチンコの仕事量を正確に把握するには、この5つの要素が分かれば計算することが出来ます。
実際には面倒かもしれませんが、簡易的に計算する方法もありますので、ぜひ1つずつ使う項目を覚えておきましょう。
トータル確率
まずは計算に必要なトータル確率ですが、こちらは機種ごとに違う大当たりスペックのことを意味します。
パチンコの場合は、通常時の大当たり確率、確変中の大当たり確率、そして連チャンの割合などが違うため、すべてを合計したトータル確率が必要になってきます。
これは計算する方法はありますが複雑になるため、「機種名 トータル確率」で調べて見つけてくるのが一番はやいですね。
僕は昔から使っている有料のパチマガスロマガで確認することが多く、大体の機種にはトータル確率まで記載されているので便利です。
Pスーパー海物語IN沖縄5 | |
---|---|
![]() |
|
大当り確率 | 1/319.6⇒1/38.0 |
時短 | 100回or120回 |
確変率 | 60% |
大当り出玉 | 約80~1400玉 |
トータル確率 | 1/98.8(10R計算) |
例えばこのような感じでスペックが記載されていると思いますが、獲得できるラウンド数を回転数で平均したのがトータル確率となります。
10R獲得するのに、合計して98.8回転くらいは必要ですといった計算がされています。
1Rあたりのトータル確率はこれをそのまま10で割れば良いので、1/9.88が1Rあたりのトータル確率となります。
良くわからない場合でもとりあえず機種ごとのトータル確率は違い、それぞれ必要になることは覚えておきましょう。
獲得出玉・ラウンド数
パチンコの仕事量計算で必要なのは、最終的に獲得した出玉数です。
例えば1回10Rの大当たりで1500玉獲得出来るパチンコで10回大当たりしたとしましょう。
合計で15000玉の獲得があったわけですが、この出玉は電サポの増減により変わってきますよね。
実は削られており最終的に14000玉など、これを把握しておくことによりどれだけ出玉が削られたのかが分かります。
今回の例だと10Rの大当たりを10回なので、100ラウンド消化したことになるので、この値とトータル確率から出玉を割り出します。
この最終ラウンド数は2Rや3Rなどの小当りも含めたものになりますのでしっかりとメモしておきましょう。
1000円あたりの回転数
こちらも最初の現金投資、持ち玉を正確に把握しているところから計算すると分かるのですが、問題は当たった後。
出玉がある状態だと大体何玉使ったのか正確に測ることは各台計数システムがないと難しいです。
等価交換の場合であれば、ひたすら現金を入れ続けることで総投資と通常回転数を割れば簡単に計算することが出来ますね。
非等価の場合それをやるとかなり損してしまうため、計量カップでの計算、各台計数機であれば大当たり終了後は一旦全て計数機に流して再プレイから計算することで分かります。
もうすでに大体の回転数を把握できている状況ならわざわざ回転数を出さなくても問題ありません。
ですが初めて打つホールや機種の場合は1日でどのくらい平均回ったのか把握するのは必須になりますので、面倒ですがしっかり把握しておきましょう。
1日の通常回転数
これは簡単ですが1日に回した通常時の回転数ですね。
ほとんどのデータ機は通常回転の総回転数を表示してくれているので、ヤメる際に確認すればOKです。
期待値や仕事量の発生は、基本的にどれだけ通常状態の回転数を回したかが大事になってきます。
例えばどんなに回るパチンコを打ったとしても、1時間しか打っていないのと10時間打ったのでは間違いなく後者の方が勝つ見込みを積んだことになりますよね。
また同じ10時間打ったとしても、大当たり比率が高く通常を回せていないと、その日積んだ仕事量としては少なくなってきます。
あくまで正攻法としてしっかりと仕事量を積むことで、結果的に収支がついてくるという考え方で、閉店時間を考慮してしっかりと回していきましょう。
持ち玉比率(非等価)
最後に非等価の場合では、現金ギャップで投資した分が損になってしまいます。
貯玉再プレイ無制限のホールでは持ち玉比率が100%になるので、そこまで気にすることはないでしょう。
例えば最初に1万円分入れて200回転で大当たりした場合、その後1800回転はすべて持ち玉で遊戯出来た場合、持ち玉比率は90%ということ。
現金投資している回転数が多ければ多いほど損になり、その後の出玉遊戯長ければ長いほど得な状態となります。
いずれにせよホールごとに再プレイ制限などあれば必ず現金は入りますので、入れた金額をメモしておくと良いでしょう。
1回交換など特殊なルールで非等価の場合はこの現金投資率が上がるのでかなり仕事量は削られることになります。
簡単な仕事量を計算
計算のやり方自体は色々とあるのですが、これらのデータが大体揃っていると何かしらのツールに打ち込んで出すほうが楽かもしれません。
一応簡単に考え方や計算自体を進めていきますので、自分なりに良いと思った方法で計算してみてください。
・等価交換
・稼働時間10時間
・通常回転数2000回転
・千円あたり回転数20
・投資20000円(5000玉)
・平均出玉10R1500玉
・20回大当たり(10R)
・最終出玉35000玉
・トータル確率1/100(10R)
まずトータル確率から、100回転で理論上10Rを獲得できることが分かります。
2000回転回したので、今回は20回10Rの大当たりを獲得出来る状態ですね。
平均出玉は1500玉なので、予想される獲得出玉は30000玉。
今回は投資5000玉、回収35000玉なので、しっかりと30000玉理論値通りの獲得が出来ています。
続いて2000回転回すのに使った玉数、千円(250玉)あたりの回転数が20なので、2000回転回すには10万円(25000玉)が必要になります。
ですので30000玉-25000玉=5000玉
5000玉×4円=20000円の仕事量
・等価交換
・稼働時間10時間
・通常回転数2000回転
・千円あたり回転数20
・投資20000円(5000玉)
・平均出玉10R1500玉
・22回大当たり(10R)
・最終出玉37000玉
・トータル確率1/100(10R)
続いて少し数値を変えましたが、スペックは変わらず2000回転では20回当たる計算。
今回は2回多く大当たりして3000玉余計に獲得できているので、37000玉-3000玉=34000玉
今回は差玉29000玉なので、29000-25000=4000玉
4000玉×4円=16000円の仕事量
・等価交換
・稼働時間10時間
・通常回転数2000回転
・千円あたり回転数22
・投資20000円(5000玉)
・平均出玉10R1500玉
・22回大当たり(10R)
・最終出玉37000玉
・トータル確率1/100(10R)
続いて少し数値を変えましたが、スペックは変わらず2000回転では20回当たる計算。
今回は2回多く大当たりして3000玉余計に獲得できているので、37000玉-3000玉=34000玉
今回は差玉29000玉ですが千円250玉あたりの回転数が22なので、2000回転回すには約22727玉が必要
29000玉-22727玉=6273玉
6273玉×4円=25092円の仕事量
・等価交換
・稼働時間10時間
・通常回転数2000回転
・千円あたり回転数18
・投資20000円(5000玉)
・平均出玉10R1500玉
・22回大当たり(10R)
・最終出玉37000玉
・トータル確率1/100(10R)
続いて少し数値を変えましたが、スペックは変わらず2000回転では20回当たる計算。
今回は2回多く大当たりして3000玉余計に獲得できているので、37000玉-3000玉=34000玉
今回は差玉29000玉ですが千円250玉あたりの回転数が18なので、2000回転回すには約27777玉が必要
29000玉-27777玉=1223玉
1223玉×4円=4892円の仕事量
1~4までザックリと計算しましたが、それぞれ最終出玉が変わったパターンと通常時の回転数が変わったパターンで計算してみました。
結局は通常時の回転率・出玉の増減の2つを把握するためにこのような計算をするということですね。
通常時がボーダー近くまで回ったとしても、大当たりの獲得出玉が極端に少ないのであれば仕事量は当然落ちます。
1日大当たりなしのときもありますが、基本的には数回当たって最終的な出玉があることが多いので、このような計算は何回か実践で試してみることをおすすめします。
計算ツールも多いのでデータだけあればOK
簡単な計算をしましたが、ここから交換率により仕事量は変わりますし、現金投資を入れた持ち玉比率なども考えた上で計算しなければなりません。
かなり数字に強い人である、もしくは慣れていないと毎回計算するのは非常に困難と言えるでしょう。
ですので期待値・仕事量は基本的に毎回手動で計算せずとも、自分で計算式を組んでおく、もしくはネット上にある計算ツールなど利用すればOKです。
特に出玉の増減が正確にわかりにくい場合などは、最終出玉などをしっかり把握しておかないと、見込みのズレはかなり大きくなるでしょう。
慣れてきたプロでも、毎回データはとっていますし計算せずとも最終結果をみて電サポ増減、1Rあたりの出玉数などは当然確認しています。
しっかりと勝ちを目指す立ち回りをするのであれば、期待値と仕事量の違いをしっかり理解して活用していきましょう!