パチンコ・パチスロ業界は低迷・衰退するしかないのか?業界の流れと打開策

パチンコ・スロットはもはや日本の文化と言っていいほど日常生活に浸透していますが、どうしてもグレーなイメージが抜けきれません。
お金が減ったり増えたりするギャンブル性・換金というシステムがまかり通っているのもおかしいですが、ただそれが行われているということは合法。
海外の介入や依存症、未成年遊戯などの問題も抱えており、他の娯楽と比べても大きな市場規模なのに世間はあまり認めていない印象があります。
そんなパチンコ・パチスロ業界ですが、年々衰退しており遊技人口やパチンコ屋自体も減少していっているのはご存知でしょうか?
こちらではそんな衰退具合や低迷からどのようなことが予想できるのか、そして今後業界はどうなっていくのかを考察してみました。
あくまで一個人の意見ですので、参考までに見て頂けると幸いです。
パチンコ業界の始まり
パチンコは遡ると昭和20年半ば(1950年)、2020年から逆算すると70年間以上も歴史のある娯楽としてユーザーは楽しみに遊んでいました。
最初は液晶も何もないピンボールのような木の板を想像すると分かりやすいでしょうか?
それが時代が進むにつれて玉が小さくなり、盤面も釘がたくさん刺されて平台として入賞穴を目指すところから進化していったようです。
詳しくは歴史についてまた別記事を書きますが、そこから液晶付きのデジパチなどが搭載されてカジノの影響でスロットマシーンも設定されるようになりました。
昭和時代では発展期と言えるくらいどんどん進化していき、平成になりそれが整備されてきた印象ですね。
平成初期の1990年代はまだまだ盛り上がっていたようですが、時代の流れにより規制が厳しくなり平成後期や令和に至るまで2000年代からは衰退傾向にあるのがパチンコ・パチスロ業界です。
市場規模がどのくらい減少したのか?
ではそんなパチンコ・パチスロ業界が衰退とされていますが一体どのくらいの規模になったのでしょうか?
様々なデータを参考にさせてもらい、全盛期からの流れを纏めてみました。
年 | 売上(億円) | 参加人口(万人) |
---|---|---|
平成7年 | 309,050 | 2,900 |
平成8年 | 300,700 | 2,760 |
平成9年 | 284,160 | 2,310 |
平成10年 | 280,470 | 1,980 |
平成11年 | 284,690 | 1,860 |
平成12年 | 288,680 | 2,020 |
平成13年 | 292,430 | 1,930 |
平成14年 | 304,420 | 2,170 |
平成15年 | 323,900 | 1,740 |
平成16年 | 339,120 | 1,790 |
平成17年 | 348,620 | 1,710 |
平成18年 | 336,420 | 1,660 |
平成19年 | 301,770 | 1,450 |
平成20年 | 288,190 | 1,580 |
平成21年 | 282,420 | 1,720 |
平成22年 | 259,830 | 1,670 |
平成23年 | 254,890 | 1,260 |
平成24年 | 256,720 | 1,110 |
平成25年 | 250,050 | 970 |
平成26年 | 245,040 | 1,150 |
平成27年 | 232,290 | 1,070 |
平成28年 | 204,180 | 940 |
平成29年 | 195,400 | 900 |
多少データにはバラツキや条件などにより変動することはあるでしょうが、市場規模30兆円・参加人口3000万人くらいが全盛期で盛り上がっていた頃越えていた数値になります。
それが2017年(平成29年)には市場規模が20兆円くらい、遊技人口は1000万人を切るほどまで減っているということですね。
これは間違いなく衰退といっても良いでしょうし、実際に新しく建設されているパチンコ屋より潰れるパチンコ屋が多いことはユーザーとしても分かります。
年々機械の技術は上がってホールのサービスも充実しているのになぜ衰退していっているのでしょうか?
衰退の原因は規制・国とのすれ違い
ユーザーから見ても丸わかりですが、パチンコ屋が衰退する大きな原因は「規制」です。
ギャンブル性が高いほど依存症や金銭的トラブルを抱えてしまう人が多いことから、風営法により営業など警察立会いで厳しく管理されていますね。
それは当然のことで、管理してくれる自体は問題ないのですが、ちょっとしたギャンブル性でも「射幸心を煽る」ということで新たな厳しい規則がどんどん追加されているのです。
その規則内でメーカーは遊技台を作らないといけないので、古い台は撤去されていき規則に適応できた機種のみを設置できるということですね。
ただむちゃくちゃな規制が多いため、やはりメーカーも努力したところで限界がありハッキリ言って「面白くない機種」がどんどん増えていきます。
本当にやりたいことがあっても出玉制限されていたら本来の楽しみ方が出来ないのは当たり前のこと。
例えて言うなら、RPGのゲームで今までレベル100がMAXだったのが、ゲーム依存症が多いからレベル50までしか搭載したらダメとされるようなものです。
正直国からの規制で決められたことは守らないといけませんが、業界を潰したいのかなと思うほど締め付けられていることは間違いないでしょう。
パチンコ・パチスロ業界が復活する唯一の手段
これらのことから、規制が続く限り市場規模や遊技人口などは減る一方だと思いますし、体力のない中小ホールなどは潰れて行くことが予想されます。
それでも業界の方々は様々な努力をされていますし、何とか盛り上げようとしてる姿は見かけますね。
これもハッキリ言いますが、業界が復活するには国が動かないと正直無理だと思っています。
というのも、締め付ける原因としてはギャンブル性、換金などがグレーであることが一番の問題で、いっそのこと廃止するか国営にするか2択しかないでしょう。
廃止すればゲーセンのゲーム機と変わらなくなるので、市場規模は間違いなく下がり大打撃になるので、個人的には国営になって欲しいなと思っていますね。
プロとして長く業界には食わせてもらいましたが、全て国営になって競馬のような立ち位置で合法ギャンブルの娯楽として盛り上がって欲しいです。
国営で設備など入場制限を設けることで未成年の遊戯も無くなりますし、換金なども合法になり全てが解決するのでは無いかと考えています。
もちろんこれらは個人の考えで、それに至らないということは色々と問題があるでしょうし、どのような業界関係者が動けば業界が変わるのか一般人の僕には想像も出来ません。
深いことは考えず遊び尽くすこと!
衰退・低迷と毎回聞きますが、僕は元プロとして今は仕事の合間勝つためにホールに行くのが楽しみです。
勝ち額が少なくなったとしても面白い機種が出てくれれば当然打ちに行くでしょうし、立派なファンの1人ということですね。
規制で面白さが減って行くことは仕方ないですが、好きな機種は年々出てきますし、個人的には設定狙いなど攻略するという行動自体が好きなのかもしれません。
ユーザーが一丸となり業界を変えようと動いたとしても、相手は「国」ですからね。
徐々に衰退していくことは明白でも、やれることは限らているのでパチンコ屋が存在し続ける限り遊び倒すのが1番かなと思います。
最近はYoutuberなど流行り個の意見が強くなる傾向にもあるので、業界を変えたい強い権力者が現れることも願いつつ楽しみながら、業界を見守っていくのが1番ではないでしょうか。