地域限定のパチンコ?「ちょいパチ」とは?仕組みと遊び方

一時期話題となり、様々な機種で登場した「ちょいパチ」の存在はご存知でしょうか?
現在では知っている人も増えてきた印象はありますが、まだまだ主流になっている感じはありません。
今回はそんなちょいパチの仕組みやスペック、そして勝ち方などもあわせてご紹介していきます。
名前の通り大当たり確率がかなり軽く、出玉がちょっとずつ出るタイプなので、ユーザーの評判は大きく分かれるでしょう。
ちょいパチとは?
ちょいパチとは、甘デジよりもさらに軽い大当たり確率の機種に対する総称として使われる言葉です。
これは組合から提案されたもので、機種名にちょいパチの名前がつけられて登場しています。
メーカー側もこれからちょいパチを売り出していこうということで、様々なメーカーが既存のタイトルからスペック違いとしてちょいパチをリリースしました。
これが2016年6月からで、やはり印象に残っているのは海物語のちょいパチですね。
もちろん最初はお試しのような感覚で、地域が限られていたというよりも、導入するホール自体が限りなく少なかったみたいです。
実際に当時僕が立ち回っていた地域でも、遅れてどんどん導入されてきたイメージがありますね。
甘デジや低レートの1パチが賑わっていることも多く、新たなジャンルに挑戦してきたのでしょう。
個人的には様々なスペックを置いてあるほうが遊びやすいですし、ちょっと触ってみたい人にも反応は良いのかもしれません。
最初に登場した人気の海シリーズ
ちょいパチ海物語3R29 | |
---|---|
![]() |
|
大当り確率 | 1/29.9 |
時短 | 20回転 |
大当り出玉 | 約150玉~約310玉 |
では2016年当初に導入された海物語のスペックから軽く見ていきましょう。
大当り確率は1/29.9と非常に軽く、それなりに回るのであれば、4パチでも3千円以内では大体大当たりすることが多くなりますね。
ちょっと遊ぶには良いですし、元々海が好きで楽しんでいるユーザーにとっては甘デジよりも気軽に楽しめるでしょう。
初回大当たりは約54%で、電サポの時短20回転がつくスペックで、電サポ中の大当たりは100%で時短20回転がついてきます。
連チャンすると爆発力があるわけではありませんが、時短で玉を減らさずコツコツと積み上げていくイメージですね。
海物語だけでなく、基本的に他のちょいパチも、じわじわと増やしていくことが勝つためには必要です。
現行のちょいパチはどう変わった?
Pちょいパチ海物語3R2A | |
---|---|
![]() |
|
大当り確率 | 1/49.9 |
確変率 | 60% |
時短 | 10回転 |
大当り出玉 | 約245玉~約490玉 |
2020年に登場した現行のP機からも新しいちょいパチの海物語が登場しています。
こちらは通常の海と同じくスペックは60%の確変タイプで、主なラウンドは5R、ちょいパチですが、1%の振り分けで10Rも存在します。
時短は10回転と短めで、大当り確率も約1/50なのでめちゃくちゃ当たりやすく、ずっと右肩上がりというわけではなさそうです。
甘デジとまではいきませんが、100回転ハマって単発など全然普通にありそうなので、安定した波でずっとプラスになることは少ないかもしれません。
ただ前作とは違い王道の海シリーズの確変タイプスペックで登場していることから、普段から海を打っている人には嬉しい仕様。
設置店舗数も全国では多く、台数は当然少ないですが、ぜひ見かけたら遊んでみてください。
ちょいパチは流行らなかった?
2016年から登場して、こちらの記事を書くまで丁度6年近く経っているのですが、実はこのちょいパチはこれまでに30機種くらいしか出ていません。
むしろ設置していないホールの方が多く、ちょいパチ海をたまに見かける程度ではないでしょうか。
確かに当たりやすくて、スペックはこれまでにない新たな挑戦として作られたのですが、こればかりは組合もメーカーも悪くないと考えられます。
結局流行らなかったのは、このようなスペックの台を、上手く遊ばせる調整にするホールが少なかったことが原因だと思います。
これは羽根モノ、甘デジコーナーにも同じことが言えるのですが、大当たりの出玉が少ない機種ほど、当然ですが吸い込む投資金額も少なくなりますね。
ですのでこれらの台は、ホール側からすると利益が取りにくい機種に分類され、メイン機種の調整を辛くして大きく利益を出すことのほうが手っ取り早いです。
ただし新台やメイン機種でガッツリ回収してしまうと、当然ですが客離れの原因になってしまうので、そこそこな調整のまま運用しているホールが多いのです。
そうなると利益を取る部分として、マイナー機種やマイナーコーナーにしわ寄せが来ることで、全く遊べない、ほぼ負けてしまう調整になってしまうのですね。
仕方ないことだとは思いますが、多くのホールでは甘デジコーナーを大切にしていることよりも、釘を触らず回収する調整のまま放置されていることのほうが圧倒的に多いです。
遊タイム機などもそうですが、ユーザーにとって甘い機種ほどホールは利益を取りにくく、扱いが悪くなる傾向にあることは知っておきましょう。
ちょいパチで勝っているプロがいる?
僕もスロットメインでしたが、パチンコで勝つための立ち回りもしっかり取り入れています。
そんな中で同じプロ仲間から聞いて、ちょいパチで稼いでいるプロも実際にいることに驚きました。
このちょいパチですが、多くのホールでは調整が悪く、ほぼ負けることが確定するような台ですが、逆に考えると調整が良い、調整ミスであれば安定して勝てる台でもあるのです。
理屈は羽根モノと同じ、良調整の台だと回転数も上がり、止め打ちなどを駆使することで無駄玉を減らすことで右肩上がりになるのです。
当たりやすい台ほど、ラウンド中・時短中などの滞在比率が増えるので、よりそのような技術介入で大きな差が生じます。
パチンコのプロは昔からこのような電サポ中に減らさない・増やすこと、ラウンド中はオーバー入賞を積極的に狙うことで細かい利益を増やしているのです。
ですのでその技術を持っているプロからすると、少し調整が甘いだけでもちょいパチは十分の戦える台になるのです。
ただし技術介入をガンガンやっていると釘を締められることもあり、プロとして注意されることもあるので、あくまで稼働の隙間2時間前後など、サブ的な役割で使うことが推奨されるでしょう。
負けない立ち回りはホール選び・機種選びから!
ちょいパチをご紹介しましたが、たしかに面白いスペックではあり、遊んでみたいユーザーも一定数いるでしょう。
ただ結局スロットの設定なども同じことが言え、たまには勝てる台で遊ばせてくれないと全くその機種の面白さが伝わって来ないのです。
プロとして割り切って勝つための立ち回りをするなら話は変わってきますが、トントンを目指して楽しむユーザーからしても、必ずマイナスに行く台は打ちたくないですよね?
特に釘調整により露骨に出るちょいパチ・羽根モノを打ちたい場合は、必ず設置してあるホールの傾向は知った上で遊びましょう。
もちろん旧イベント日などでこれらの機種を甘くしてくれるホールも探せばありますし、人が集まる日に強いホールへ向かうことも収支を上げるためには大事になってきます。
長く楽しむためにも、ぜひそのようなホール選び、旬な機種選びから始めてみてください。