パチンコタイプ「1種2種混合機」の仕組み・人気の理由、確変や時短との違いは?

いつの間にかホールのメインスペックとして増えてきた1種2種混合機。

普通の確変タイプやST機とは違い、時短の表記がないですが、なぜか大当たりすると当たりやすくなるシステムです。

今回はそんなパチンコのスペックについて詳しく解説をしていきます。

ちょっとだけ複雑な仕組みが使われており、普通に打つ際にも注意すべきことがありますので、ぜひ参考にしてみてください。

1種2種混合機とは?


1種2種混合機とは、簡単に言えばデジタル抽選と羽根モノ抽選が合体したシステムのことを意味します。

デジパチと呼ばれる内部的に決められた大当たり確率を抽選するシステムは多くのパチンコで採用されており、種類としては1種パチンコと呼ばれています。

それに対して2種パチンコとは、チャッカー内のV入賞に玉が物理的に入ることで大当たりを獲得出来るシステムのことです。

1種2種タイプの多くは、「V入賞」が右打ち部分に用意されており、大当たりの途中でVを狙えと言われることがほとんどですよね?

実際には、右打ちをして電チューに入った玉で大当たりを抽選しているのではなく、V入賞する入り口が開く抽選をしているといった認識が正しいです。

だから右打ちをして大当たりをすることでVを狙えという指示がでるのです。

もちろんですが、この時点ではアタッカーが開きV入賞を獲得できる権利を得ただけなので、しっかり指示通りに玉をV入賞に入れないと、大当たりが無くなってしまうことがこのスペックの注意点です。

多くの機種ではある程度時間に余裕はありますが、間違ってもこの抽選をしている最中に席を外さないように注意しましょう。

1種2種混合機が誕生した理由・歴史


このような第1種、第2種のような区分が存在したのは2004年以前のお話で、その名残りが今でも残ったことからこのような名称になっています。

僕もパチンコを打ちはじめて、かなり色んな機種を打ち込み始めたのが2010年前後のことでしたが、その当時にはまだ1種2種混合タイプはほとんどなかったはずですね。

海物語シリーズのように純粋な確変ループタイプ、そして慶次などのバトルスペックも流行っていた気がします。

そんな中、当時だと異質な仕組みであるデジタル抽選とV入賞が重なったパチンコが登場したのです。

CR蒼穹のファフナーFZ-Vi
大当り確率 1/68.3
時短 大当たり後2回or5回
V入賞確率 約1/5.8
大当り出玉 約1510玉~1620玉

初代ファフナーですが、通常時は普通に液晶図柄で大当たりを目指し、大当たりすると役物内へ玉を入れることが出来きV入賞を目指す仕組みでした。

当時は名付けられていませんでしたが、これがもしかしたら1種2種混合機の走りと言えるのかもしれません。

特徴的なスペックで、当時注目されていたのですが、残念ながらスペシャルルートに入りやすい攻略法などが見つかり、すぐにホールから撤去されました。

その後すぐに似たようなスペックは当然流行ることはなかったのですが、メーカーも時代に応じて様々な工夫をしたことから、業界を変えるような流行った機種が登場したのです。

大きく流行った初代シンフォギア

CRフィーバー戦姫絶唱シンフォギア
大当り確率 1/199.8
時短 1or7回転
大当り出玉 約392~1470玉

2017年に設置された初代シンフォギアは、V入賞を搭載した確変タイプやSTタイプとはまた違ったスペック、1回大当たりをした後に、数回転の時短を経てV入賞するシステムです。

現在では1種2種混合タイプとして主流になりましたが、当時はまだまだ主流とは言いにくい状況で間違いなくシンフォギアでブームになったと言えるでしょう。

シンフォギアも島で置かれるほど人気になりましたし、メーカーもライトミドルで十分にヒットする機種が作れることが分かったので、そこからも一段階増えてきた印象があります。

たしかに当たりが比較的軽くて、50%ほどと通せると爽快感のある連チャンが望めるのであれば変化もあり楽しいです。

海物語などの平坦な確変タイプが昔から好きな人も多いですが、やはりこのような脳汁が出るようなポイントが多い機種ほどハマる人が多いのではないでしょうか。

1種2種混合機であり、ライトミドルタイプであるシンフォギアは、間違いなく新しいスペックとしてパチンコ業界に火を付けた機種となりました。

V入賞の指示に上手く従い玉も減らさないこと


1種2種混合機の特徴として、確変・時短・STのようにダラダラと長い回転数を回すことはほとんどありません。

最初に貯めた保留4個、そしてラストチャンスの残り保留4個など、V入賞の抽選をする回数自体は少なく、保留を貯めた後は演出を見ているだけということが多いです。

ただ注意すべきことは、大当たりした直後にVを狙えという指示がある機種、例えば「蒼天の拳 天刻」などは、最大で4回のV入賞を獲得するのでその度に打ち出す必要があるのですね。

これがかなり問題で、普通の確変機やST機は保留が空っぽの状態でお手洗いに行ったとしても全く問題ありません。

ですがV入賞を狙う・保留を貯めるパターンは大当たりが勝手に始まることはなく、しっかりV入賞に玉を入れてスタートさせる必要があるので不用意に席を立つことはおすすめしません。

出玉を失うと大きな欠損になりますし、指示があった際にはしっかりとV入賞し終わるまで打つようにしましょう。

ただし、ある程度知った機種で、タイミングに慣れた場合には無駄玉を出しすぎないように注意が必要ですね。

よく怖いから前後でしっかり打ちっぱなしにする人もいますが、あくまで1玉V入賞に入ればいいだけなので、打ちすぎるとその分損するので上手く玉を減らさないようにタイミングを掴みましょう。

規制次第ではなくなることもある?


パチンコやスロットには時代によって様々なスペックが誕生しますが、それに対する規制も大きくなります。

因みにこのような1種2種混合機が流行って、どのメーカーもメインの機種をこのスペックにした理由は、単純に出玉スピードを再現するためにあるでしょう。

パチンコは過度な出玉、短時間でのスピードを制限するために、確率変動は大当たり確率の10倍以内というルールがあります。

例えば1/300だと、1/30より軽くすることはルールとして出来ないということですね。

ですが1種2種混合機にしてしまえば、実質大当たり確率を1/7など非常に軽く、ダラダラしないように遊べるため使われた抜け道のような存在です。

もしかするとまたこのようなスペックが規制されるかもしれませんし、これに変わる新しいスペックが誕生するかもしれません。

スマートパチンコが検討され、釘が調整できなくなる封入式になる可能性もあるので、今後どのようなスペックが誕生するのか楽しみです。

ですが最近は1時間あたりの出玉もかなり激しくなっているので、もしかすると厳しい出玉制限がかけられていくかもしれません。