パチンコに還元率や機械割の公表がないのはなぜなのか?

パチンコは基本的にホール側の利益になり、客側はトータルでマイナスになるような調整がされています。
台単体で見ると期待値がプラスになるような良調整はあるのですが、還元日など以外ではほとんど回収と言えるでしょう。
スロットの場合設定1の機械割が公表されており、ベタピンと呼ばれる全台設定1だとしても、機械割は95%前後に落ち着きます。
ですがパチンコはそのような機械割が公表されておらず、ホール側しか正確なプラスを見ることは出来ません。
ただしデータサイトなどで全台の差玉を取れば、大体どのくらいの割になるのか分かると思いますので、今回はそちらをご紹介しています。
またなぜパチンコには機械割がないのかについても詳しく解説をしていきます。
パチンコの還元率は釘次第??
まずは大前提として、本来釘を触ってはいけないはずですが、ホールは釘調整をして利益を出しています。
もちろんずっと回収だとお客さんが飛んでしまうので、ある程度甘く使ってくれる台、釘が開いている状態などは当然あります。
ホールのメイン機種を大事に扱ってくれることもありますし、特定日などにはしっかりお客さん全体で考えると還元してくれることもありますね。
これは全て釘調整次第で、設定付きパチンコの場合は内部で大当たり確率が変更出来たのですが、それ以外は釘を調整して上手く利益を操作していると言っていいでしょう。
理屈は簡単ですが、当然稼働率の影響もありますし、あまりにも利益にこだわりすぎるとお客さんが来なくなることが困るので難しいです。
実際に資金力のない中小ホールはどんどん淘汰されていますし、やはりお客さんが集まるホールはしっかり回る台や高設定を見える形で用意してくれていますね。
運や確率などはブレることもあるでしょうが、ホール全体で見ていくとそうそう大きなブレはないでしょう。
実際に僕も多くのホールデータを取っていますが、基本はホール側のプラスで還元率が低い状態、そして特定日、周年などであれば還元率が高く、客側のプラスになる日もあるでしょう。
スロットの機械割はそのまま還元率になる?
SアイムジャグラーEX | ||||
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![]() |
||||
設定 | ボーナス確率 | 機械割 (市場値) |
機械割 (チェリー狙い) |
|
1 | 1/168.5 | 97.0% | 97.9% | |
2 | 1/161.0 | 98.0% | 99.1% | |
3 | 1/148.6 | 99.5% | 100.7% | |
4 | 1/142.2 | 101.1% | 102.5% | |
5 | 1/128.5 | 103.3% | 104.9% | |
6 | 1/127.5 | 105.5% | 107.0% |
スロットの機械割とはこのような設定別で決められており、毎ゲームしっかりとチェリーを狙って打つことによりその機械割も上がってくるようになります。
技術介入の部分となっていますが、何も分からずに適当に打ったとしても市場値の機械割くらいに落ち着きます。
問題はジャグラーの場合、大当たりすると基本は1G~2Gほどで揃える前提で作られており、時間がかかりメダルを使えば使うほど機械割が下がる一方になります。
純粋にそれだけ無駄なメダルを使っているので損することは当たり前ですよね。
例えばホールが全てアイムジャグラーの設定1のみ設置されていたとすると、結構年配層で損する人も多くなりますが、機械割は最低でも95%以上には落ち着くかなと思います。
具体的にはお客さんが100万円分のメダルを投入すると、ホールは5万円儲かるみたいな状態が機械割95%です。
当然ですがこれが還元率となり、毎日還元率が95%のホールはかなりのボッタクリですし、トータルで打つとかなりマイナスになるでしょう。
スロットの場合はこのように設定ごとに基準があるので、還元率を数字で表すことが出来ます。
パチンコは還元率ではなく額に注目
では本題のパチンコですが、基本的には機械割などが存在しないため、還元額を見てい聞けば良いでしょう。
データサイトで集計する、もしくは集計しているような人を参考にすると、明らかに還元しているかどうかが分かります。
例えばこちらのデータですが、どちらも大型ホールで、左は通常営業のパチンコ屋、右はグランドオープンしたパチンコ屋のデータです。
一目瞭然ですが、グランドオープンしたホールはずっと客側のプラス、初日や2日目は1台あたり平均差玉で1万円以上勝っていることになるのでめちゃくちゃ還元してくれますね。
一方で通常営業のホールは当然ですが、そこそこ回って客側がマイナスの日が圧倒的に多いです。
因みに左で赤く囲った日はこのホールの特定日であり、明らかに突出しているのでしっかりと釘を開けて還元していることがわかります。
機種ごとだけでは分かりにくい部分もありますので、このような全体のデータを知っておくと、どのホールが還元してくれているのか分かるでしょう。
もちろん全体だけでなく、釘をよく扱ってくれる機種は、島単位でかなりプラスになるので、そのような環境で打つことで負けにくくなります。
ある程度の無駄玉はなくすこと
パチンコの還元は釘次第、ヘソでの回転率だけでなく、削られている出玉の多さなども関係してきます。
せっかく勝てるようなホール選び、そして台選びをしていても、負けることが多いのは、パチンコは玉の欠損が非常に大きいからです。
捻り打ちなどの難しい技術介入はまた別ですが、例えば簡単な保留3個で止める、長いリーチ中、当たりそうな保留が来るとすぐに手を止めることなどが非常に大事。
細かい積み重ねで自ら損をしていることになるので、自分自身が還元率を下げている感覚を持っておきましょう。
最低限できる範囲で止め打ちなどもした方がいいですし、そうでないとただでさえボーダー付近の台を1日打ってしまうと、余裕でマイナスになってしまいますから注意しましょう。
還元率や機械割がないのはスロット以上に負ける額も大きくなるので、しっかり自分で考えて遊ぶことをおすすめします。